2025年の月のリズムを、あなたはどのように受けとめていますか?
ふと、心がざわめく夜や、なぜか眠れない満月の晩。そんな時、月のリズムにそっと寄り添ってみると、不思議と気持ちが落ち着くことがあります。まるで、静かな湖に浮かぶ小舟のように、揺れながらも、深いところでは安心している——そんな感覚になったことはありませんか?
月の満ち欠けは、目に見える自然のリズムですが、私たちの心や体にも知らず知らずのうちに影響を与えているようです。リズムに乗れないと感じる日があったなら、それはあなたがズレているのではありません。月のリズムにチューニングするチャンスかもしれないのです。
今回は、あなたが月のリズムとやさしく調和し、心おだやかに毎日を過ごせるように、2025年の満月カレンダーとボイドタイムのことを、そっとお伝えしていきます。
それは、ただの知識ではなく、あなた自身の内側にやさしく触れるヒントになるかもしれません。月のサイクルを知ることで、感情の波やタイミングのずれさえも、自分を責めるのではなく、自然の流れとして受け入れられるようになります。
2025年を、これまでよりも丁寧に、やさしく生きていきたいと願うあなたへ。
誰かの期待や社会のリズムではなく、あなたの“心のリズム”に寄り添って生きる一年にしてみませんか?
このガイドが、まるで心に届く“月からの手紙”のように、そっとあなたの手をとって、「だいじょうぶだよ」と語りかけてくれる存在になりますように。
そしてあなたが、忘れかけていた“ほんとうの自分”と、やさしく再会できますように。
満月の夜は、心が満ちる時
満月は、空に浮かぶ月の光が一番明るくなる瞬間。まるで、心の奥にしまっていた思いや感情が、その光に照らされてあふれ出すような時です。
このタイミングは、「満ちる」「あふれる」「手放す」というキーワードと深くつながっていて、まるで感情の波が静かにピークを迎えるかのよう。
ふとしたことで涙がにじんできたり、なつかしい記憶が心を通りすぎたり。そんな夜は、満月がそっとあなたの奥の奥にある気持ちに優しく光をあててくれているのかもしれません。
満月のエネルギーはとても強く、行動を起こすよりも、ただ感じて、受けとめて、そして手放すことが大切な時間です。何かをがんばるよりも、いまの自分をまるごと抱きしめるような、そんな過ごし方がふさわしいのです。
そんな満月のエネルギーにうまく寄り添うヒントになるよう、2025年の満月スケジュールを一覧にしておきますね。
表1:2025年 満月カレンダー(日本時間)
月 | 満月日時 | 月の星座 | 伝統的な名称 |
---|---|---|---|
1月 | 1月14日(火)07:27 | かに座 | ウルフムーン |
2月 | 2月12日(水)22:53 | しし座 | スノームーン |
3月 | 3月14日(金)15:55 | おとめ座 | ワームムーン(皆既月食) |
4月 | 4月13日(日)09:22 | てんびん座 | ピンクムーン(最小の満月) |
5月 | 5月13日(火)01:56 | さそり座 | フラワームーン |
6月 | 6月11日(水)16:44 | いて座 | ストロベリームーン |
7月 | 7月11日(金)05:37 | やぎ座 | バックムーン |
8月 | 8月9日(土)16:55 | みずがめ座 | スタージェンムーン |
9月 | 9月8日(月)03:09 | うお座 | ハーベストムーン(皆既月食) |
10月 | 10月7日(火)12:48 | おひつじ座 | ハンターズムーン |
11月 | 11月5日(水)22:19 | おうし座 | ビーバームーン(最大の満月) |
12月 | 12月5日(金)08:14 | ふたご座 | コールドムーン |
2025年の満月は、ただのカレンダーの印ではなく、そのひとつひとつに特別なメッセージが込められているように感じられます。
ここからは、1月から12月までの各満月に込められた意味や雰囲気を、そっとひもといていきましょう。あなたの心にふれる言葉が、きっとどこかにあるはずです。
1月の満月|ウルフムーン(かに座)
寒さがきびしくなる頃。かに座に浮かぶ満月は、家族や感情とのつながりをテーマにしています。内側にたまった思いを、そっと手放すのにぴったりの夜。あたたかい飲み物を片手に、心の声に耳をすませてみて。
2月の満月|スノームーン(しし座)
静かな雪景色の中で光る満月。しし座に位置するこの月は、自分らしさや創造性に火を灯してくれます。心の中に眠っていた「やりたいこと」を思い出す時間になるかもしれません。
3月の満月|ワームムーン(おとめ座・皆既月食)
新しい季節の気配が漂うころ、地面の中で動き出す命のように、私たちの心もそっと目覚めていく時。皆既月食の影響もあり、見えない真実が浮かび上がることもありそうです。
4月の満月|ピンクムーン(てんびん座・ミニマムーン)
もっとも地球から遠ざかるミニマムーン。淡くやさしい光は、関係性やバランスに目を向けるよう促します。過剰にがんばりすぎていたことを手放し、「ちょうどよさ」を見つける夜に。
5月の満月|フラワームーン(さそり座)
草木がいっせいに花開くように、深い部分から感情がふわっと咲いてくる満月。さそり座のもつ再生や変容のエネルギーが、内なる強さを呼び起こしてくれるかもしれません。
6月の満月|ストロベリームーン(いて座)
初夏の風にのって軽やかに心が動くとき。いて座の月は、自由や冒険への扉を開きます。旅の計画や、新しい学びのきっかけを得られる人も多いでしょう。
7月の満月|バックムーン(やぎ座)
責任感や社会との関わりに焦点があたる月。やぎ座の月は、これまで築いてきたことを一度ふり返り、「ほんとうに大切なものは何か?」を問い直す時間になるかもしれません。
8月の満月|スタージェンムーン(みずがめ座)
みずがめ座のもつ革新性が強く表れる月。他人とちがう感性や価値観を大切にしたくなる時期。「誰に何を言われても、私は私でいい」——そんな勇気が湧いてくるかもしれません。
9月の満月|ハーベストムーン(うお座・皆既月食)
収穫の月。うお座のエネルギーと月食の影響で、感情が揺れやすくなる時。やさしさと共感の感覚をたよりに、誰かのためではなく「自分を癒やす」選択をしてみてください。
10月の満月|ハンターズムーン(おひつじ座)
新たな情熱がわきあがってくる、そんな満月。おひつじ座は「始まり」の星座。迷いを捨てて、一歩ふみ出したくなる衝動に背中を押されるかもしれません。
11月の満月|ビーバームーン(おうし座・スーパームーン)
もっとも地球に近い満月、スーパームーン。おうし座の持つ「豊かさ」「五感」「安心」が増幅され、月の光がいつも以上に心に染みわたります。美しいものを見て、ゆっくり深呼吸を。
12月の満月|コールドムーン(ふたご座)
年末の空に浮かぶ、ふたご座の満月。対話や情報、言葉を通じた整理の時間。ここまでの1年をふり返り、「伝える」ことで気持ちの棚おろしをしてみるのにぴったりな夜です。
こうして見ていくと、同じ「満月」でも、その時期、その星座、その距離感によって、まったくちがう表情を見せてくれます。
だからこそ、夜空を見上げながら、自分の心と月のリズムをそっと重ねてみてください。「今の私は、どんな気持ちでこの月を見ているだろう?」——その問いが、あなたをやさしく内側へと導いてくれるはずです。
ボイドタイムって何?なぜ気になるの?
ボイドタイムとは、月がある星座の中で最後の天体との角度をつくったあと、次の星座へと移るまでの“空白”のような時間帯。このとき月は、他の惑星たちとの対話を終えて、ひとりぼっちで宇宙をただよっているような状態になるのです。
そのため、わたしたちの心や行動にもどこか「ぽかん」とした感覚が生まれやすくなります。決めたはずのことがぐらぐら揺れたり、会話がかみ合わなかったり…。ちょっとしたズレや空回りが起こりやすい、そんな時でもあります。
でも、それは悪いことではありません。
この時間は、まるで「風のない海の上」に浮かんでいるような静けさ。前に進もうとあせるよりも、むしろ“とどまる”ことが求められる時間なのかもしれません。
決断を先延ばしにしてみたり、あえて何もせずにいることで、ふと心の奥から「ほんとうに望んでいたこと」が浮かび上がってくることもあります。
何かを生み出すための時間ではなく、見えない感覚を受けとるための時間——そう思って過ごしてみると、いつもとは違う静かな気づきが訪れることもあるでしょう。
「腑に落ちる」って、こういうことかも。そんな瞬間が、ふわりとやってきたのなら満月のエネルギーを受け取っている証拠。その感覚を大切にしてくださいね。
2025年の満月直後に訪れるボイドタイムは、以下のとおりです。満月の余韻が残る時間を、よりていねいに過ごすための目安として活用してみてください。
表2:2025年 満月直後のボイドタイム(日本時間)
月 | 満月日時 | ボイド開始 | ボイド終了 |
1月 | 1月14日(火)07:27 | 1月14日(火)13:45 | 1月14日(火)18:13 |
2月 | 2月12日(水)22:53 | 2月13日(木)04:12 | 2月13日(木)10:08 |
3月 | 3月14日(金)15:55 | 3月15日(土)02:48 | 3月15日(土)03:59 |
4月 | 4月13日(日)09:22 | 4月13日(日)19:00 | 4月13日(日)22:55 |
5月 | 5月13日(火)01:56 | 5月13日(火)15:36 | 5月13日(火)17:35 |
6月 | 6月11日(水)16:44 | 6月12日(木)04:58 | 6月12日(木)10:55 |
7月 | 7月11日(金)05:37 | 7月11日(金)05:37 | 7月12日(土)02:22 |
8月 | 8月9日(土)16:55 | 8月9日(土)16:55 | 8月10日(日)15:50 |
9月 | 9月8日(月)03:09 | 9月9日(火)02:44 | 9月9日(火)03:37 |
10月 | 10月7日(火)12:48 | 10月8日(水)03:23 | 10月8日(水)14:14 |
11月 | 11月5日(水)22:19 | 11月6日(木)23:50 | 11月7日(金)00:22 |
12月 | 12月5日(金)08:14 | 12月6日(土)09:55 | 12月6日(土)10:55 |
この時間を知っておくだけで、「今はちょっと止まる時なんだな」と、自分にやさしくなれるような気がしてきます。心にふわっと余白が生まれ、スーッと深呼吸したくなるような、やわらかな安心感に包まれるでしょう。
満月とボイドタイムをどう活かす?
満月は「外へ向かう光」、ボイドタイムは「内へ向かう静けさ」。
このふたつのエネルギーの流れを意識してみると、日々の暮らしの中に、自然とやさしいリズムが生まれてきます。まるで呼吸のように、「吸って」「吐いて」をくり返すような感覚。
自分に無理なく寄り添う時間の流れが、少しずつ心と体の深いところに浸透していくのです。
たとえば…
・書き出した紙を、小さくたたんで、そっと引き出しにしまっておく(手放す儀式のように)
・ボイドタイムには、その余韻を感じながら、あえて何もせず、ゆっくりと呼吸を整える
・好きな音楽を流しながら、キャンドルを灯して静かに過ごす
・満月の翌日は、できるだけ判断を先送りし、家の中の気になる場所を整えてみる
そんなふうに、月のサイクルに自分を合わせてみると、「やるべきこと」ではなく「やりたいこと」に心が自然と向いていきます。
この小さな意識の積み重ねが、やがて自分自身への信頼や安心感につながっていくのです。そしてその結果、「私はこれでいいんだ」と思えるようになったり、「今の自分を大切にしたい」と心から感じられる瞬間が増えていきます。
誰かと比べることなく、自然体のままで過ごす時間が少しずつ増えて、毎日がふんわりとやさしく整っていく——そんな未来へと、静かにつながっていくのです。
ボイドタイム中におすすめの過ごし方
なんだか気が進まなかったり、ふと立ち止まりたくなる時。そんな時にこそ、「ボイドタイム」を意識してみると、心がふっとゆるむことがあります。
ボイドタイムとは、月が他の星たちとのつながりを一度手放し、次の星座へ向かうまでの“空白”のような時間。このとき、外からの影響が薄れる分、自分の内側の声が聞こえやすくなるのです。
だからこそ、あえて何かをしようとせず、「何もしない勇気」を持つ時間として過ごしてみることが、実はとても大切なのです。
たとえばこんな過ごし方がおすすめです。
・ハーブティーをゆっくり飲みながら、身体の力をほどく
・日記やノートに、今の気持ちを素直に書き出してみる
・お気に入りのキャンドルを灯し、呼吸を整えるように深呼吸する
何も成果を出さなくていい、ただ「自分に戻る時間」。それがボイドタイムなのです。
この静かな時間を「不安な空白」ではなく、「安心してとどまる余白」として感じられたとき、月との距離がぐっと縮まり、自分自身との関係もやさしく変わっていきます。
だからこそ、「今日はなぜか気が乗らないな」と思った時は、無理に前に進もうとせず、そっと立ち止まってみる。その一歩が、あなたをもっと深い場所へと導いてくれるかもしれません。
まとめ 〜2025年、月のリズムと寄り添って〜
いかがでしたか?
2025年の満月とボイドタイムのリズムに触れることで、あなたの心のゆらぎも、やさしく抱きとめられていくかもしれません。
ふわりと満ちて、すぅっと静まる——その月の呼吸のような流れに、わたしたちもそっと身をゆだねてみましょう。
そうすることで、心に柔らかな余白が生まれ、自分自身の本音や、ほんとうに大切にしたいことがふわりと顔を出してくるはずです。
この1年が、月の光に見守られながら、あたたかな静けさに包まれる日々でありますように。
そして月とあなたのリズムが、響き合うように重なり合い、気づけば自然とほっとできる空間や時間が、あなたの暮らしに根づいていきますように。
無理に変わらなくていい。がんばらなくてもいい。ただ、今ここにいる自分をやさしく抱きしめながら、月とともに歩いていく——そんなあたたかな日々を重ねていくなんてステキですね。