夜空から月の姿が消える新月の晩。静かで、でもどこかドキドキするような空気に包まれて、ふと立ち止まりたくなることってありませんか?
そんな夜、見えないはずの月の気配に、胸がふわっとざわめくような瞬間があります。
このタイミングで起こる「獅子座(ししざ)の新月」は、まさに“自分らしさ”の目覚めのとき。日々の生活でつい忘れてしまいがちな、あなた本来の輝きを取り戻すための、宇宙からの優しいサインかもしれません。
今回は、そんな獅子座の新月に込められたスピリチュアルな意味と、そのエネルギーを味方につける方法を、やさしくお話ししていきますね。どうか、ここからの言葉たちが、あなたの心にそっと寄り添いますように。
獅子座の新月はどんな時期?
毎年、夏の真ん中あたりにやってくるこの新月。太陽と月が同じ星座・獅子座で重なることで、“始まりの力”と“内なる輝き”が重なり合う、とても特別な瞬間なのです。
この時期は、「もっと自分を出していいんだよ」「あなたのままで十分ステキだよ」という、あたたかなメッセージが届きやすくなります。
あなたの中にある“王様”や“女王様”を、そっと目覚めさせてくれるようなイメージ。ちょっぴり背筋が伸びて、自信が湧いてくるような不思議な気配が漂うときでもあります。
まるで太陽が胸の奥から昇ってくるような感覚。それは、忘れかけていた情熱を再び思い出させてくれる時間でもあります。
創造性と自己表現の種をまこう
獅子座のエネルギーが強まるこの時期は、自分の中からわいてくるアイデアや「やってみたい!」という思いを、ぜひカタチにしてみてください。
たとえば、こんな風にしてみるのもいいかもしれませんね…。
・SNSで自分の好きな世界観を表現してみる
・心の中だけにあった夢を、誰かに話してみる
・昔好きだったことを、もう一度やってみる
・イラストや音楽、文章で自分の世界を描いてみる
そんな小さな一歩が、これからの自分に大きな影響を与えてくれるはず。
「でも、自信がないし…」という声も聞こえてきそう。でも大丈夫。だって、この新月は、“あなたらしさこそが宝物”だと教えてくれるんですから。
世界にひとつしかない、あなただけの表現。そこにこそ、真の美しさが宿っています。
リーダーシップと自信の目覚め
獅子座は「太陽に愛される星座」とも言われ、自信や誇り、カリスマ性といったパワーを秘めています。内なる太陽が目を覚まし、「私はこうしたい」「これが私」とはっきり言えるような、そんな強さが育まれるタイミングです。
この時期、こんな問いを自分に投げかけてみてください。
「誰かのために、どんな風に力を発揮したい?」
「私が舞台の主役になるなら、どんな物語を描きたい?」
その答えが見つかったとき、あなたの中のリーダーシップが目を覚ますかもしれません。
自分に自信を持つことは、わがままでも自慢でもありません。それは、自分の命をちゃんと大切にしている証。その姿勢が、まわりの人にも希望や勇気を分け与えるのです。
恋と喜び、遊び心を思い出して
獅子座のもう一つのテーマは「ロマンス」と「喜び」。ちょっとしたおしゃれや、小さなデート、楽しいおしゃべり…そんな時間こそが、心の栄養になります。
・いつもよりちょっと華やかな服を選ぶ
・気になっていた人に「最近どう?」と声をかけてみる
・推し活に全力を注いでみる
・子どものように、思いきり遊んでみる
そんな小さなアクションが、思いがけない展開を生むかもしれません。
人生は、楽しんでこそ。その「楽しむ力」は、獅子座新月がそっと後押ししてくれます。
自己肯定感を育てるアファメーション
獅子座新月の夜には、自分を励ます言葉をそっとつぶやいてみましょう。静かな部屋で、キャンドルを灯し、あたたかい飲み物と一緒に、自分と対話するようにしてみてください。
たとえ不完全でも、どんな瞬間の私も、私にしかない価値があると信じる。
自分らしく生きることは、時に誰かの勇気や希望になると知っている。
心の声に耳を澄ませ、自由に息をすることで、人生がもっと豊かに色づいていく。
他の誰かのスピードではなく、自分のペースで進むことで、本当に大切なものに気づける。
言葉の力は、思っている以上に強いもの。声に出さずとも、心の中で繰り返すだけでも、じんわりと勇気がわいてきますよ。
アファメーションは、未来を創る小さな魔法。獅子座新月のパワーと組み合わせることで、その効果はより深く、より強く心に響くでしょう。
輝きをさまたげる影との向き合い方
でも、輝きの裏には、そっと隠れている影もあります。
たとえば、人の目を気にしすぎて、自分の言動すべてに不安を感じたり、「うまくやらなきゃ」と必要以上に肩に力が入ってしまったり。内心では「注目されたい」と願っているのに、いざというときに怖くて一歩が踏み出せない…そんなもどかしさに心が揺れることもあるかもしれません。
また、「ちゃんと完璧にこなさなきゃ」と自分を責めてしまい、いつの間にか楽しさを忘れてしまうような場面もあるでしょう。そんなふうに、自分の心を追い込んでしまう瞬間は、誰にでも訪れるものなのです。
そんな時は、深呼吸してみてください。
「完璧じゃなくていい」
「私は今この瞬間の自分を、まるごと受け入れます」
そう言って、自分の中の緊張をゆるめてあげましょう。
ときには太陽のように、でもときには影をも包み込む月のように、バランスよく、しなやかに。自分の光と影をまるごと愛することが、ほんとうの意味で「輝く」ことにつながっていきます。
まとめ 〜あなたという太陽に光を当てて〜
獅子座新月は、あなたの中にある太陽を照らす特別な夜。
無理に頑張らなくていいし、誰かと比べる必要もありません。ただ、自分の内側にある光に気づいて、それをほんの少しでも外の世界に見せてあげる。
その小さな行動が、やがてあなた自身の人生を明るく照らしてくれます。
今夜は、どうかあなたのままで。 誰かの真似じゃない、あなたという“本物の光”を、そっと世界に差し出してみてください。
その光は、きっと誰かの心にも、やさしいぬくもりを届けてくれますよ。
あなたの輝きが、この世界にやさしく届きますように。