夜空にそっと姿を消す新月。その中でも射手座(いてざ)で起こる新月は、特別な香りをまとっています。
ふわりと広がる冒険心、胸の奥からわき上がる自由への憧れ。そんなエネルギーが、あなたの中の”眠っていた可能性”をそっと揺り起こしてくれるのです。
もし最近、心がどこか窮屈(きゅうくつ)に感じたり、「このままでいいのかな」とぼんやり考えていたなら、それはきっと、射手座の新月が、あなたにやさしく呼びかけているのかもしれません。
心のどこかが、トントン、と叩かれるような感覚があったなら、それは新しい世界へ進むサイン。さあ、あなたも心の扉を開いて、新しい冒険へと一歩踏み出してみませんか?
射手座新月とは どんなエネルギー?
新月は、太陽と月がぴたりと重なり合う瞬間。夜空から月の姿が消え、見えないけれどたしかにそこにある存在感を放ちます。
そんな新月が射手座で起こる時、私たちに届けられるテーマは「拡大」「冒険」「自由」「学び」。胸の中にあたたかい風がふわっと吹き抜けるような、未来への希望を思い出させてくれるタイミングです。
しかも、射手座を支配する木星は、幸運と成長を司る星。新しいことに挑戦するには、これ以上ないくらい素敵な後押しをしてくれます。
今までの自分では手を伸ばせなかった場所にも、そっと背中を押してくれるのです。さあ、今こそ胸の高鳴りを信じて、最初の一歩を踏み出してみませんか?
拡大と成長を促すタイミング
この新月は、小さな殻をぱりんと破って、視野をぐーんと広げるチャンス。自分では思いもよらなかった可能性に、心を開けるかもしれません。
たとえば、今まで「私には無理」と思っていた分野にチャレンジしてみたり、ふと興味を持った趣味に一歩踏み出してみたり。そんな小さな行動が、ぐるりと世界を変えるきっかけになるのです。
ほかにも、今まで行ったことのない場所へ小旅行に出かけてみると、思わぬご縁がつながったり、新しい価値観に出会ったりするかもしれません。あるいは、ずっと気になっていた本を手に取って読むだけでも、心の中のコンパスがすこしだけ違う方向を指し始めることもあります。
心の地図を少し書き換えて、今まで見えなかった道を見つけることができる時。それは、大きな冒険ではなくても、日々の中の小さな選択から始まるのです。
新しいことへの挑戦にぴったり
何か新しい学びを始める、知らない土地へ旅に出る、いつもとは違う価値観に触れる…。そんな小さな冒険が、あなたの世界をぐっと広げてくれるかもしれません。
たとえば、ずっと気になっていた絵画教室に申し込んでみたり、今まで行ったことのない町をぶらりと歩いてみたり。小さな一歩が、思いがけない出会いや発見を連れてきます。
そしてまたある人は、何気なく始めたヨガ教室で、生涯の親友に出会ったとか。
そんなふうに、日常のほんの小さな冒険が、人生をそっと動かしていくこともあるのです。
たとえ勇気が少しいるとしても、大丈夫。射手座の新月は、あなたの背中にふわりとやさしい風を送りながら、「さあ、行こう」と手を引いてくれることでしょう。まだ見ぬ自分に出会うために、そっとドアを開けてみませんか?
射手座新月のテーマに合わせた願いごと
射手座新月に願いをかけるなら、ぜひ”大きな夢”を思い描いてください。小さくまとまらず、心の奥底の「本当はこうなりたい!」をまっすぐ言葉にしてあげましょう。
たとえば、
「自分だけのカフェを開きたい」
「大好きなことで仕事をしたい」
など、胸が高鳴るような願いをそのままのかたちで書き出してみてください。
現実的に考えると、「そんなの無理かも」と感じてしまうかもしれません。でも、新月は、まだ見えない未来のために種をまく時。今はただ、心の声に正直になることが大切なのです。
実際に、射手座新月の日に「旅を仕事にしたい」と書いた女性が、その数ヶ月後に旅ライターとしてデビューした例もあります。小さな願いを大切に育てていくことで、世界は驚くほど変わっていくのです。
だからこそ、今この瞬間、遠慮せずに大きな夢を抱きしめてくださいね。心の奥にひそむ”本当の願い”を、やさしくすくい上げるようにして。
願いごとのコツ
願いごとを書くときは、ちょっとしたコツを意識することで、そのエネルギーをより高めることができます。小さな魔法のような心がけが、未来を動かすきっかけになるかもしれません。
・肯定的な言葉で書く
・すでに叶ったような表現にする
・読んだ時に心がときめく言葉を選ぶ
たとえば、
「私は心から信じられる仲間に囲まれています」
など。
こんなふうに、読んだだけで胸がふわっとあたたかくなるような言葉を選んでくださいね。願いを書くときは、現実的かどうかよりも、自分の心がどれだけ高鳴るかを大切に。ワクワクする気持ちこそが、未来への最高の追い風になります。
ほんの少しの勇気で、あなたの世界は想像以上に広がっていくはず。だからこそ、今この瞬間、心に正直になってみましょう。
新月の日にできること
新月の日は、エネルギーがとてもやわらかく、吸収しやすい時。
ちょっとした行動でも、大きな変化の種になります。だからこそ、心地よいことを積極的に選んで、自分自身をやさしく整えてあげましょう。
空間を整える
特に、ベランダや玄関など“外とのつながり”を感じる場所を掃除すると良いかもしれません。
靴をきれいに並べたり、ドアまわりを拭いたり。清らかな風がすーっと入ってくるイメージで整えてみてください。小さな空間の変化が、未来への道をひらくかもしれません。
身体を動かす
腰や足を意識してストレッチをしたり、軽いウォーキングをしたり。
射手座がつかさどる身体の部位をやさしくほぐすことで、宇宙のエネルギーを受け取りやすくなります。体を動かすたびに、内側から元気がわいてくるのを感じられるかもしれません。
旅の計画を立てる
すぐに出かけられなくても大丈夫。行ってみたい場所をリストアップしたり、ガイドブックをぱらぱらめくったり。
小さなワクワクが、未来の冒険を引き寄せる大切なきっかけになります。
水星逆行中だったら?
もし新月のタイミングで水星が逆行していたら、あせらず、過去を見つめなおすチャンスととらえてください。
かつてあきらめた夢、心の奥にそっとしまった願い。それらをもう一度、やさしく掘り起こしてみましょう。過去と今をつなぐ橋をわたることで、思いがけない未来が開けるかもしれませんよ。
水星逆行とは?
水星逆行(すいせいぎゃっこう)とは、地球から見て水星があたかも”逆向き”に動いているように見える現象です。
実際に水星が逆走しているわけではありませんが、占星術の世界ではこの期間に”コミュニケーションの行き違い”や”誤解”、”思い違い”が起こりやすいとされています。
水星逆行の時期に意識したいこと
・過去の振り返りや見直しを大切に
・忘れていた夢ややりかけのことに再び光を当てる
たとえば、かつて途中であきらめた趣味をもう一度始めてみる、昔の友人に連絡を取ってみる、ずっと気になっていた場所へ行ってみる…。
そんな行動が、未来への新しい扉をそっと開いてくれるかもしれません。
逆行期間は、焦らず、ゆっくりと内側に向き合う時間。だからこそ、過去に光をあて、未来に希望の種をまくチャンスなのです。
アファメーションもおすすめ
新月に合わせて、ポジティブな言葉を自分に贈る「アファメーション」も、とても効果的です。言葉には、見えないけれど確かな力があります。
あなた自身の未来をあたたかく育てる、魔法の種まきのようなものです。
たとえばこんなふうに…
・私は、未知なる世界への扉を、喜びと共に開いていきます
・私は、すべての冒険が、私をさらに輝かせることを知っています
・私は、私らしくあることを楽しみながら、世界に愛を広げています
声に出して読んだり、ノートに書き写したり。心にそっと灯りをともすように、やさしく続けてみてくださいね。
まとめ 〜射手座新月がくれる新しい可能性〜
射手座の新月は、私たちに「もっと遠くへ、もっと自由に」というメッセージを届けてくれます。今の場所にとどまるだけでなく、心のコンパスをもっと大きな世界へ向けてみる。そんなきっかけになる時です。
あなたの中に眠っている冒険心や夢への想いに、そっと火を灯してあげてくださいね。小さな一歩でもかまいません。その一歩が、思いがけない未来へとつながっていくかもしれないのですから。
さあ、射手座の新月の夜、静かに胸に手をあてて、こう問いかけてみませんか?
「私は、どこへ向かいたい?」
答えは、きっとあなたの心の中に、やさしく息づいています。